10月の猫たち
すっかり秋らしくなって朝晩も寒く、昼間の太陽の暖かさは貴重です。
アタシ達は、ベランダで毛づくろいで忙しいの。
後ろ足が1本のアタシは、
爪を研ぐにもバランスが難
しいのよ。
「爪研ぎはストレス解消に
いいわ」
しつこいプラムに
追い回されたスト
レスでお腹の毛が
抜けてしまいました。
どこまでもマイペースなプラムは、
みんなにちょっかいを出してます。
「キャロット姉さん遊ぼ!」
久しぶりに寮から帰ってきた
兄さんに張り付いてます。
「兄さんあたしのこと忘れて
ない?」
「ここにウサギが居る!!」
兎柄のテーブルクロスに
大はしゃぎのキャロット。
兎が大好きです。
「あたしは、ネズミの玩具の方が
いいわ」
兎のプケ姉さんをプラムとラディッ
シュは知りません。
「なにか面白い事ないかなぁ」
遊び相手を探してウロウロ。
「アタシのこと呼んだ?」
運動の秋です。猫タワー
が大活躍。タワーの天辺
の取り合いをしています。
母のつぶやき
 我が家の8階ベランダにも沢山の昆虫がやってきます。そんななか、
アゲハチョウが、いつの間にか卵からかえって芋虫に育ちました。
春には、餌となる柑橘系の木が無く、10匹ちかく移住させましたが、
夏に2本の夏みかんとゆずの木を買って置いたところ、3匹のアゲハ
チョウが育ちました。芋虫のころは、猫たちをそばに寄せないようにす
るのが大変でしたが、何とか難を逃れ、育った芋虫は、さなきに成り
蝶に羽化して飛び立っていきました。何度かプラムに木からはたき落
とされていたので無事に飛び立てた時には、、ホットしました。
 群馬のおばあちゃんのお家に兎のプケのお墓があるのですが、目印
のために、梨の木を植えてあります。その梨の木が今年、沢山の実を
付けました。一本しか無い木は実が付かないと聞いていたのですが、
群馬は、梨の栽培が盛んで、「ひょっとしたら風に乗って受粉するかも」
と苗木屋さんが言っていたので、かすかな期待を持っていました。間引
くなどの手入れをしてないので、実は小さかったですが、みずみずしく
甘い美味し梨に育ちました。
 ベランダで育った蝶や収穫された梨の実に小さな幸せを感じた秋でし
た。来年も育つといいな。
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